ナカノシマ大学2025年3月講座 梅田と天満に挟まれた、不思議なエリア メディアタウン扇町の意外すぎる歴史と、いま

「まちヨミ」の第一人者ヤマノウさんが、
変転を繰り返してきた扇町の今を斬る
講 師:山納 洋(地域プロデューサー/大阪ガスネットワーク エネルギー・文化研究所)
80〜90年代の小劇場演劇をリードした扇町ミュージアムスクエア(1985〜2003)。情報誌『ぴあ』の関西支社は階上にあった
今回の講師は「大阪ガスの社員」の方ですが、数えきれないほどの顔を持つ異能の人です。
「コモンカフェ(現ACT CAFE)のオーナー」「ブレイクダンサーの草分け」「屈強なトレイルランナー」「トークサロン『Talkin’About』&まち観察『Walkin’About』の主宰者」……そして2023年に誕生した新しい文化創造拠点「扇町ミュージアムキューブ」の1階カフェ[談話室マチソワ]で、アーティストと観客が交わる場づくりを積極的に仕掛けている人でもあります。
講義のお題は、山納さんが30年以上関わっている、梅田のお隣・扇町。1980年代に小劇場演劇の拠点「扇町ミュージアム・スクエア」が誕生して街の匂いと人の流れが変わり、その後も変転しながらTV局や新聞社、劇場、映画館のあるメディアタウンとして発展しています。その扇町のルーツが曲者。「扇町公園の前はどんな場所?」「扇の生産地ではないのになぜこの町名が?」などなど、実に興味深い。山納さんは歩いて人に会って調べて、「知ってるようで知らなかった」扇町を深掘りしました。その成果をぜひ、生で味わってください。
〈講師・山納 洋さんからのメッセージ〉
僕は「Walkin'About」という、参加者の方々に自由にまちを歩いていただき、見聞を共有するまち歩き企画を続けています。目的は「まちのリサーチ」で、そこがどういう街なのか、どんな歴史があり、今はどんな状態で、これからどうなりそうかを、まちを歩きながら、まちの人に話を聞きながら探っています。
今回は僕自身が「扇町ミュージアムスクエア」「メビック扇町」、そして現在扇町ミュージアムキューブ内にある[談話室マチソワ]で長く深く関わってきた「扇町」についてご紹介します。
山納さんの新しい拠点の一つ、扇町公園南向かいの扇町ミュージアムキューブ。左側が[談話室マチソワ]
子育て世代に人気の扇町公園とカンテレだが、「公園」以前はなんと、刑務所だった!
扇町公園南側に今も残る、大阪プール(1950〜97)時代の飛び込み台。観客席は25,000人も収容できた
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やまのう・ひろし 大阪ガスネットワーク(株)エネルギー・文化研究所研究員。1993年大阪ガス(株)入社。複合文化施設、ビジネスインキュベーションでの企画・プロデュース業務を歴任。トークサロン企画「Talkin’About」、まち観察企画「Walkin’About」、カフェ空間のシェア活動[コモンカフェ][談話室マチソワ]などをプロデュース。著書に『カフェという場のつくり方』『つながるカフェ』『歩いて読みとく地域デザイン』(以上、学芸出版社)、『地域プロデュース、はじめの一歩』(河出書房新社)など。2018年にはハーバード大学ケネディスクールフェローとしてボストンに滞在し、都市政策を研究 |
◎会場では、山納さんの著書『歩いて読みとく地域経済』(学芸出版社・2,200円)などを販売いたします。

【開催概要】 | |
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開催日 | 2025年3月18日(火) |
時間 | 18:00〜19:40(開場17:30) |
会場 | 大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース |
講師 | 山納 洋(地域プロデューサー/大阪ガスネットワーク エネルギー・文化研究所) |
受講料 | 2,500円(小学生以下1,500円) |
定員 | 60名 ※会場のみの開催です(オンライン受講はありません) |
主催 | ナカノシマ大学事務局(株式会社140B) |
【会場】 | |
大阪府立中之島図書館 |
ご参加までの 流れ |
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次回のナカノシマ大学講座
- ●2025年4月23日(水)18:00〜(予定)
- 「炎のものづくり職人、河井寛次郎と大阪(仮)」
- 講師:鷺 珠江(河井寛次郎記念館学芸員/河井寛次郎の孫)
- 島民 最終号(2021年3月号)
「月刊島民のつくり方」 -
いきなりだけど「島民」は今回がラスト。これまでの歴史をふり返りつつ、これからも中之島を楽しむヒントをお教えします!