ナカノシマ大学2025年2月講座
小説『はにわラソン』の作者が
古墳の郷・古市の魅力を語る

世界遺産登録から6年。
空が広く食べ物が美味しい古墳のまちでマラソン!?
講 師:蓮見恭子(作家)
国内第2位の面積を誇る応神天皇陵古墳(左・羽曳野市)西側の外濠沿いは、のんびり走りたくなるような道がずっと続く。奥は金剛山(右)と大和葛城山
住吉大社界隈を舞台にした『たこ焼きの岸本』で「大阪ほんま本大賞」を受賞した蓮見恭子さんの新作『はにわラソン』が地元で話題になっています。舞台は架空の「土師(はぜ)市」ですが、古市古墳群の「あの市」だと誰もが分かります。
物語は、市長の思いつきで「町おこしに42.195kmのマラソン大会をやる」と!?
主人公以外の運営スタッフは素人ばかりでドタバタの連続。でも大会までの緻密なプロセスは読み応えたっぷりだし、「あの市」が古墳だけでなく、豊かな自然環境や食材の宝庫だという発見もあって、一粒で何度も美味しい作品になっています。
「世界遺産になったときにちょっとだけ行った」というあなたも、蓮見さんの講義を聞いてこの小説を片手に、古市の魅力を再発見してみてください。
〈講師・蓮見恭子さんからのメッセージ〉
2019年に百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録された時、私はフルマラソン出場に向けてトレーニングを積んでいました。その時ふと「古墳を巡るマラソン大会を開催すれば盛り上がるのでは?」と考えました。そんな私の荒唐無稽な妄想が小説になるまでの過程や、地元「古市」の魅力について、お楽しみいただければと思います。
選手の気持ちを知るべく、自らマラソン大会で走る蓮見恭子さん(右下の5210)
応神天皇陵古墳の拝所。上の画像ののどかな景観とは対照的で、いかめしい雰囲気が漂う
百舌鳥古墳群と違って「登れる古墳」が多数あるのも古市の特徴。古室山古墳(藤井寺市)
羽曳野市の東部は、街道沿いに昔ながらの日本家屋が並ぶ
デラウェア。羽曳野市は大阪府のブドウ収穫量・作付面積・出荷量すべてで第1位だ
河内ワイン館ではワインが買えて、ワイナリー見学やレストランの貸切(予約制)も楽しめる
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はすみ・きょうこ 1965年堺市生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。2010年、『女騎手』で第30回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞して作家デビュー。2020年に刊行した『たこ焼きの岸本』で第8回大阪ほんま本大賞を受賞。他の著書に『襷を、君に。』『人魚と過ごした夏』『神戸北野メディコ・ペンナ 万年筆のお悩み承ります』『君と翔ける 競馬学校騎手課程』『シマイチ古道具商 春夏冬(あきない)人情ものがたり』など。 |
◎マラソン大会運営のプロも唸らせ、楽しませる1冊。会場では、蓮見さんの著書『はにわラソン』(双葉文庫)ほかを販売いたします。

【開催概要】 | |
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開催日 | 2025年2月20日(木) |
時間 | 18:00〜19:40(開場17:30) |
会場 | 大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース |
講師 | 蓮見恭子(作家) |
受講料 | 2,500円(小学生以下1,500円) |
定員 | 100名 ※会場のみの開催です(オンライン受講はありません) |
主催 | ナカノシマ大学事務局(株式会社140B) |
企画協力 | 大阪府立中之島図書館(指定管理者ShoPro・長谷工・TRC共同事業体) |
協力 | 河内こんだハニワの里大蔵屋 |
【会場】 | |
大阪府立中之島図書館 |
ご参加までの 流れ |
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- ●2025年3月18日(火)18:00〜(予定)
- 「まちヨミのレッスン。歩いて、話を聞いて学ぶ地域経済(仮)」
- 講師:山納洋(地域プロデューサー/大阪ガス文化・エネルギー研究所所長代理)
- 島民 最終号(2021年3月号)
「月刊島民のつくり方」 -
いきなりだけど「島民」は今回がラスト。これまでの歴史をふり返りつつ、これからも中之島を楽しむヒントをお教えします!