
古地図コレクターが「大阪の地名」に隠された
歴史ドラマを新たに紐解く
講 師:本渡章(作家・古地図コレクター)
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消えた川の歴史を伝える梅田(北区)の桜橋交差点 | 桜の名所、毛馬桜之宮公園(都島区) |
「大阪の地名」といえば放出(はなてん)、喜連瓜破(きれうりわり)、杭全(くまた)などの難読地名がクローズアップされがちですが、実はそうでない地名の中にこそ、街の成り立ちや昔の風景、人びとの暮らしぶりを思わぬ形で伝えるキーワードが潜んでいます。
そんな「大阪の地名」に隠された歴史ドラマを、古地図を通して見続けてきた本渡章さんが、新たに紐解きました。本講義では、昨年春から本渡さんが執筆したWEB連載「大阪の地名に聞いてみた」の中から、関心の高かった「梅と桜」をお題にお届けします。
イラスト/奈路道程
本渡章(ほんど・あきら)
1952年生まれ。作家・古地図コレクター。編集者などを経て文筆業に。1996年、第3回パスカル短篇文学新人賞優秀賞受賞。著書『大阪古地図パラダイス』『古地図で歩く大阪ザ・ベスト10』『鳥瞰図!』『古地図でたどる 大阪24区の履歴書』(以上、140B)や『古地図が語る大災害』(創元社)など。他に各地の「名所むかし案内」シリーズなど多数。講演、街歩きツアー、自ら所蔵する古地図を公開するサロンなどの活動も行っている。
「梅」と「桜」の地名。大阪では「梅田」「桜ノ宮」の2つが代表格で、どちらも中之島図書館の隣にある市街の有名スポットですが、大阪全域を見渡すと、どんな地名の風景が見えるでしょう? 「梅」と「桜」の地名はどちらが多いか。北と南エリアに分布の違いはあるのか。そして古くは花といえば「梅」だったのが、「桜」に代わったのはいつでしょう?
その時、地名はどう動いたのか。時の流れをさかのぼれば、さらに疑問はふくらみます。
梅か桜か。時代はどうも桜が優勢ではあるけれど、梅もなかなか捨てがたい。梅が見頃を迎え、桜のつぼみが増える時期に、新旧2つの花地名を比較しながら、それぞれの成り立ちに隠された歴史の不思議やおもしろさに迫ります。あなたの地元にもあるかも!?
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天神さんゆかりの地名・梅ケ枝町(北区)「大大阪区勢地図・最新の北区」昭和11年(1936)夕刊大阪新聞付録 | 錦織公園の梅の里(富田林市) |
【開催概要】 | |
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開催日 | 2023年2月18日(土) |
時間 | 10:00〜11:30(開場9:30) |
会場 | 大阪府立中之島図書館3階 多目的ホール |
講師 | 本渡章 |
受講料 | 2,000円 |
定員 | 60名 ※会場のみの開催です(オンライン受講はありません) |
主催 | 大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC共同事業体) |
企画協力 | ナカノシマ大学事務局(株式会社140B) |
【会場】 | |
大阪府立中之島図書館 |
ご参加までの 流れ |
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ナカノシマ大学応募規約
- 島民 最終号(2021年3月号)
「月刊島民のつくり方」 -
いきなりだけど「島民」は今回がラスト。これまでの歴史をふり返りつつ、これからも中之島を楽しむヒントをお教えします!