月刊島民ナカノシマ大学

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講座・対談・落語会・街歩きイベントを開催。市民の大学「ナカノシマ大学」。中之島のフリーペーパー月刊島民とあわせて大阪・中之島の歴史や文化がよくわかる!

第1回 関西人のための「新潟のええとこ・うまいもんゼミナール」イベント採録レポート

食いしん坊ライター、曽束政昭氏が、
独自の視点で佐渡の美味しいものを見つけ出し、
取材レポートしました!

曽束政昭

そつか・まさあき/1968年京都市生まれ。
京阪神エルマガジン社にてSAVVY、Meets Regionalの編集を経験し、96年独立。関西屈指のフードライターとして街場のお好み焼きから漁港の鮨屋まで足を使って取材・執筆。著書に『1泊5食』『京阪神から行く一泊五食のうまい旅』(以上、京阪神エルマガジン社)。近著に堀埜浩二氏との共著『大阪ソースダイバー』(ブリコルール・パブリッシング)

主  催:新潟県観光協会大阪観光センター
共  催:新潟県佐渡地域振興局
運  営:新潟のええとこ・うまいもんゼミナール事務局(「月刊島民」内)
協  力:アサヒ ラボ・ガーデン
開催日時:2017年10月12日(木)

photo今年度第1回目のゼミナールでは、月刊『Meets Regional』(京阪神エルマガジン社)をはじめ、関西を中心に幅広く活躍中のフードライター・曽束政昭氏を迎え、新潟・佐渡の食文化について取材レポートしていただきました。

「小木イン両津アウト」の佐渡旅

大阪から佐渡へは、金沢で北陸新幹線に乗り換えて上越妙高駅へ向かい、直江津港から高速カーフェリー「あかね」で佐渡・小木港に到着。ここから2泊3日の食べ歩きの旅、はじまりです。佐渡を南西から北東へ抜ける「小木イン両津アウト」を、関西から新潟へのゴールデンルートとしてご紹介します。
【佐渡汽船・予約】 http://www.sadokisen.co.jp/

●曽束さんがお勧めする関西人のための「小木イン両津アウト」コース (レンタカー等利用)
1日目 大阪〜金沢経由〜北陸新幹線「上越妙高」駅、直江津港〜小木港、たらい舟初体験(矢島体験学習館)、生そば「丸亀屋」、音楽と陶芸の宿「花の木」(宿根木)
2日目 宿根木の街並み、鼓童「佐渡太鼓体験交流館」、西三川ゴールドパーク(砂金採り体験)、ベーカリーカフェ「しまふうみ」(ランチ)、「真野鶴」蔵元尾畑酒造、妙宣寺五重塔、大膳神社能舞台、清水寺、鮮魚店直営居酒屋「持田屋」(相川)、民宿敷島荘(相川大浦)
3日目 佐渡金山、道遊の割戸、北沢浮遊選鉱場跡、佐渡乳業本社、長三郎鮨(新穂)、トキの森公園、回転ずし「まるいし」両津店、両津港〜新潟港、新潟空港〜伊丹空港

〈1日目〉

  1. photo

    さて直江津から小木港へ上陸後にまず向かったのは、「たらい舟」体験。あいにくの小雨ながら、人生初たらい舟はちょっとした感動でした。

    矢島体験交流館
    たらい舟体験:大人500円、小人300円
    http://www.niigata-kankou.or.jp/sys/data?page-id=8864

    生そば・丸亀屋
    佐渡市小木町173-10(小木港から徒歩5分)
    0259-86-2316
    11:30〜14:00、18:00〜23:00、不定休
    席数16席、P2台
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    佐渡はそばの栽培が盛んで、小木地区でも良質のそばがとれます。まず向かったのは、「生そば丸亀屋」。そばの風味もさることながら、古来の製法で、佐渡で大量にとれるトビウオを炭火で焼いて作る自家製の「あごだし」のおいしさに驚きます。

  2. 音楽と陶芸の宿・花の木
    (宿根木)
    http://www.sado-hananoki.com/
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    古民家宿「花の木」の夕食では、ズワイガニ一人一杯はお約束。新鮮なイカ、魚や「いごねり」の味を満喫。いごねりとは、海藻から作る寒天のような郷土料理です。なにより驚いたのはご飯の味でした。広大な国仲(くになか)平野の豊かな土壌が育んだ、佐渡産コシヒカリの味は格別だったようです。

〈2日目〉

  1. photo

    北前船が寄った船大工の村落、宿根木(しゅくねぎ)を散策。

    宿根木公式ホームページ
    http://shukunegi.com/

  2. 佐渡太鼓体験交流館
    http://www.sadotaiken.jp/
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    かつて世界を公演して回った彼女、今は一児の母として佐渡ライフを送る

    次に向かったのは誰でも太鼓体験ができる「佐渡太鼓体験交流館」。小木は、世界的な太鼓集団「鼓童」の本拠地でもあります。交流館のインストラクターで修学旅行生たちに人気のサミーちゃんこと宮崎正美さん(熊本県出身)の、太鼓を打つ技術の違い、芯の通った打音の差に、舌を巻きました。

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    「腰が痛い!」と叫ぶが30分もすると、本当に黒い砂鉄の中から、砂金の姿が2粒ほど!(砂金は容器に入れて持ち帰りOK)

    砂金取りが体験できる観光スポット「西三川ゴールドパーク」では、本当に黒い砂鉄の中から砂金の粒が現れてビックリ。

    佐渡西三川ゴールドパーク
    入館料・砂金とり体験 大人800円
    http://www.e-sadonet.tv/
    ~goldpark/

  3. ベーカリーカフェ・しまふうみ
    佐渡市大小105-4(小木から真野本町へ向かう海岸沿い)
    0259-55-4545
    営業時間:10:00〜17:00、定休日:水・木曜休、Pあり
    https://www.facebook.com/primosado
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    この日の「絶景」はちと残念 自家製パンのランチプレート

    真野湾を見下ろす絶景ベーカリーカフェ「しまふうみ」は、まるで湘南海岸にあるようなお洒落なカフェで、これも新発見。

    尾畑酒造
    https://www.obata-shuzo.com/home/
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    東京からUターンした女性蔵主と、東京から移住した夫君。
    夫婦で新しいことに挑戦している。ぜひ訪れたい元気な蔵

    佐渡に5つある酒蔵のうち「真野鶴」の尾畑酒造は見学向き。数々の受賞に輝き、エールフランスの国際線でも採用されている美酒「真野鶴」を産み出している活気ある蔵元でした。

  4. photo photo photo
    佐渡の寿司屋の絶品ネタ、「ニシバイ貝」 刺身にしてもいい大きな南蛮えび(甘えび)が惜しげもなくから揚げに!(600円・持田家) 恐るべし! 相川の鮮魚店直営居酒屋「持田家」の刺身盛り合わせ。これで1,000円(2人前)とは!?

    寿司屋では巻き貝の中でも珍重されるニシバイ貝を味わい、居酒屋ではとれたての南蛮エビを唐揚げにする贅沢さに驚く(3日目に行った回転ずしでは関西で高級とされる魚が普通の皿にのっていることに大喜び)。

    鮮魚店の居酒屋・持田家
    http://www.mochidaya.net/

〈3日目〉

  1. 佐渡金山公式ホームページ
    http://www.sado-kinzan.com/
    佐渡を世界遺産に〜新潟県世界遺産登録推進室公式ホームページ
    https://www.sado-goldmine.jp/
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    佐渡金山「北沢浮遊選鉱場跡」は、廃墟マニアには最高の名所だ

    世界遺産を目指す「佐渡金山」を見学。

    長三郎鮨
    佐渡市新穂81−4
    0259-22-2125
    営業時間:11:00〜22:30、定休日:第2・4月曜・第1・3・5日曜(1・8・10月は変動)
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    島外不出のグルメ、「ブリカツ丼」定食(1,250円・長三郎鮨)。鮨、ラーメンも美味しい地元の人気店だ

    そして「長三郎鮨」で、佐渡島以外では食べられない名物・ブリカツ丼を。サクッとした衣の中は、しっとりしたブリの身。あごだしを使った醬油べースのタレも佐渡独自のもの。「寿司ネタ用の新鮮なブリをカツにするという発想、それこそが魚の宝庫、佐渡のおもしろさです。味にうるさい関西の人にぜひ味わってほしい」と結び、会場からも同調の拍手が沸き起こっていました。

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食べた料理の数々を写真で紹介する曽束さんの言葉に、タメ息続出

大阪で新潟県の観光情報、パンフレットを入手したい方は、
大阪駅前第1ビル8階 、新潟県観光協会大阪観光センター(新潟県大阪事務所内)へお越しください。(大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第1ビル8階)

06-6348-9405
・大阪駅(梅田駅)から徒歩で約5分、JR北新地駅より徒歩で約1分
・営業時間 平日9:00〜17:00(土日祝休)

新潟県のお酒や特産品が梅田で買える!
●新潟県アンテナショップ
「じょんのびにいがた」(ホワイティうめだ内)http://jn-shokurakuen.com/
新潟県のことをもっと知りたい方は、
●新潟県観光公式サイト
「にいがた観光ナビ」https://www.niigata-kankou.or.jp/