ナカノシマ大学2024年9月講座
生誕100年。最後の担当編集者が語る
作家・山崎豊子の「華麗なる」執筆秘話!

大作家の人間味溢れるエピソードが次々と。
「山崎豊子パネル展」の最終日に開催!
講 師:矢代新一郎(新潮社・元山崎プロジェクト室室長)
山崎豊子は毎日新聞記者時代からおしゃれな人だった(生誕100年 山崎豊子パネル展より)
自宅で執筆する時は服装に構っていられなかったが、サイン会などでは華やかな装いで登場した(同)
山崎豊子(1924〜2013)は生涯を大阪で終えた作家です。舞台が船場の商家でも大学病院の手術室でも大銀行でも海外の戦場でも、生命力溢れる登場人物の生きざまは読者をわしづかみにしました。中之島図書館3階の展示室では、9月4日(水)から28日(土)まで「生誕100年記念 山崎豊子パネル展」が開催されます。併せてお楽しみください。
今回は、作家が亡くなる直前まで東京から堺・浜寺の仕事場に通った最後の編集者が登壇し、彼が間近で体験した「息詰まるやりとり」や「人たらし・山崎豊子の殺し文句」などをたっぷりと披露してもらいます。
〈講師・矢代新一郎さんからのメッセージ〉
『白い巨塔』『沈まぬ太陽』『約束の海』……、最々晩年まで大作に挑み続けた不屈の国民作家、山崎豊子さん。大阪に通い、最後の担当編集者として間近で見た・聞いた・考えた、大作家のすべて−−。「財前五郎はどんな男か」「山崎ドラマは歌舞伎?」「登場人物名前の由来」「鬼の執筆スタイル」「怖いモットー」「意外な素顔」、そして「何を最後に遺したかったのか」等々。
ドラマの裏話や発掘された「大阪大空襲を含む戦中青春日記」などのエピソードも交え、「山崎文学」魅力の数々と先生の人となりを、様々な角度からお話しします!
デビュー作『暖簾』(1957年)を読んだ俳優の森繁久彌はすぐに舞台化を決め、映画化もされた(同)
『暖簾』の生原稿。淡路島から単身大阪に渡り、船場の昆布商で丁稚奉公する主人公の奮闘に惹き込まれる(同)
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やしろ・しんいちろう 月刊誌記者、企画編集部編集長などを経て2009年に山崎豊子の担当編集者に。「山崎豊子自作を語る」三部作である『作家の使命 私の戦後』『大阪づくし 私の産声』『小説ほど面白いものはない』を編集したのち、最後の小説『約束の海』を山崎豊子の手足となって担当した。没後に刊行された『山崎豊子スペシャル・ガイドブック(新潮文庫版は『山崎豊子読本』)』でも責任者を務める。 |


◎当日は会場で、新潮文庫『暖簾』『花のれん』『ぼんち』『しぶちん』『女の勲章(上・下)』『女系家族(上・下)』『白い巨塔(1〜5)』などを販売します。
【開催概要】 | |
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開催日 | 2024年9月28日(土) |
時間 | 11:00〜12:45(開場10:30) |
会場 | 大阪府立中之島図書館3階 多目的ホール |
講師 | 矢代新一郎(新潮社・元山崎プロジェクト室室長) |
受講料 | 2,500円(小学生以下1,500円) |
定員 | 100名 ※会場のみの開催です(オンライン受講はありません) |
主催 | 大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC共同事業体) |
企画協力 | ナカノシマ大学事務局(株式会社140B) |
協力 | (一社)山崎豊子著作権管理法人、(一社)山崎豊子文化財団、新潮社、文藝春秋、毎日新聞大阪本社、ラジオ大阪、(一社)清交社 |
【会場】 | |
大阪府立中之島図書館 |
ご参加までの 流れ |
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ナカノシマ大学応募規約
次回のナカノシマ大学講座
- ●2024年10月17日(木)18:00〜(予定)
- 「イケフェス10周年直前企画。描いて残したいあの建築物(仮)」
- 講師:コジマユイ(イラストレーター)
- 島民 最終号(2021年3月号)
「月刊島民のつくり方」 -
いきなりだけど「島民」は今回がラスト。これまでの歴史をふり返りつつ、これからも中之島を楽しむヒントをお教えします!