ナカノシマ大学2025年5月講座 平川克美が肉声で語る「町工場で育つということ」

講座キャッチ

「工場の街で生きる少年マル」は、
まぎれもなく昨日のあなたでもある。

講 師:平川 克美(実業家・文筆家)

生まれ育った蒲田にて、幼少時代の平川さん(1950年代撮影) 平川克美さんは、グローバル資本主義が行き詰まっていく時代の中で「立ち止まって考える」ことの大切さを伝え続けてきました。著書の数々は21世紀を生きる私たちの「羅針盤」としてロングセラーとなっています。
平川さんの最新刊として話題を集めている半自伝的小説『マル』。1950年代から今日までの、生まれ育った東京・蒲田や東急池上線沿線が舞台です。「町工場のせがれ」マルが体験した出来事の数々は、東大阪や尼崎、堺、大正区などの「ものづくりの街」で育った人にもきっと共通するエピソードであり、「労働や命を軽んじる社会は衰退する」という平川さんのスタンスは、町工場での生活の中で培われてきました。
「ものづくり」が曲がり角に立つ今、平川さんの「言葉」に触れる価値はとても大きいと思います。ぜひ。
平川さんのホームタウンの近く、糀谷(こうじや)町4丁目(現・東糀谷4丁目)の工場街(1956年撮影©東京都大田区) 〈講師・平川 克美さんからのメッセージ〉
小田嶋隆と初めて会ったときも詩人の伊藤比呂美と初めて会ったときも、私は同じ匂いを感じ取った。皆、職人の子だからである。「平川さん、工場で育って良かったでしょ」と伊藤比呂美は言った。何が良いのかわからないが「私もそうなのよ」という顔をしている。
確かに、工場で育つというのは、一般の家庭で育てられるのとは少し違う。昼間は玄関に鍵をかけない。近所のおばさんや爺さんが勝手に入ってきて用を足している。住み込みの若い衆と一緒に食事をする。だからいつもあけっぴろげで、プライベートな空間はほとんどない。工場には捨てるほどの人情噺はあるが本がない。文化がない。工場育ちの職人の子が「文学」に出会うとどうなってしまうのか。それについて語ろうとしたら一冊の小説になった。
大阪にも私と同じような「町工場育ち」の人がたくさんいると思う。ナカノシマ大学でお会いするのが楽しみだ。

photo ひらかわ・かつみ
1950年東京・蒲田生まれ。75年早稲田大学理工学部卒業。77年渋谷区道玄坂にアーバン・トランスレーションを内田樹と設立。2001年(株)リナックスカフェを設立。株式会社ラジオカフェ代表取締役。立教大学客員教授、早稲田大学講師。品川区中延の[隣町珈琲]店主でもある。著書に『反戦略ビジネスのすすめ』『株式会社という病』『小商いのすすめ』『移行期的混乱』『俺に似たひと』など。ナカノシマ大学は2011年2月、2012年6月に続いて、3回目の登壇。

◎会場では、平川克美さんの著書『マル』(税込2,200円)を販売します。

『マル』(集英社インターナショナル)
【開催概要】
開催日 2025年5月23日(金)
時間 18:00〜19:40(開場17:30)
会場 大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース
講師 平川 克美(実業家・文筆家)
受講料 2,500円(小学生以下1,500円)
定員 60名
※会場のみの開催です(オンライン受講はありません)
主催 大阪府立中之島図書館(指定管理者ShoPro・長谷工・TRC共同事業体)
企画協力 ナカノシマ大学事務局(株式会社140B)
【会場】
大阪府立中之島図書館
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ナカノシマ大学事務局(株式会社140B内)
TEL06-6484-9677

 

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